哀しいヒーロー
2006年11月12日
あまり大きな声で言うと恥ずかしいが、OYA-JIはおもちゃが好きである。
デパートの床を七転八倒し、周囲の耳目を一身に集めるほど懇願しても、
トミカのミニカー一台買い与えてもらえなかった幼少期のトラウマを今も尚、心の底に飼っている。
先週の休み、住吉のトイザラスで娘のメルちゃんの冬服、1,000円也を買った。
本人が欲しがっているのかどうかさえ分からない人形の服を、いとも簡単に買い与える嫁に
腹をたてていたが、クリスマス商戦を控え、賑わいと彩りを見せるトイザラスの雰囲気に
眠っていたOYA-JIの物欲が首を持ち上げた。
「僕もなんか欲しい・・・」
おままごとセットや赤ちゃんの形状を模した人形などには一切興味は動かない。
早々と母娘と別行動をとり、主に「ラジコン」「プラモデル」の両コーナーを物色していた。
幼少の頃より格段にリーズナブルな価格に落ち着いているそれらのパッケージが
まるで持ち主を探すようにOYA-JIに訴えかけてくる。
・メルちゃんの服が1,000円。今日はそれ以上を買うつもりは嫁にはないようである。
・最初クリスマスツリーも欲しそうにしていたが、それは阻止した。
・トイザラスで駐車券を獲得する為には、あと2,000円ほどの購買が必要。
「よし、2,000円くらいのモノが欲しい。」と嫁に意見をぶつけてみよう。
おもちゃを買うには不純と言わざるをえない計算を頭に描いた。
「3,000円以上買いものしないと駐車券がもらえない!」と暴論を吐きながら
手にした「LEGO BIONICLEシリーズ」のフィギア。
やっと組み立てた。
うーん。いい感じである。
パソコンの横で一際、異様な存在感を放っている。
どうみても「いいモン」には見えない面構えもアダルトホビーならでは趣きがある。
しかし、完成の喜びを嫁に伝えても受け入れられない。
「なんか気持ち悪い~。」
と一蹴である。
娘のメルちゃんには「寒くなったから」と冬服を着せるくせに、OYA-JIのフィギアには「顔が気持ち悪い」である。
同じ人形に対して向けられる露骨な差別はOYA-JIの理解の範疇をとうに超えている。
「ココのスイッチを押すと剣が青く光る。しかも装填された弾が発射されるねんで!」
優れた機能性をいくら力説しても一向に芳しい反応は得られない。
だから女は嫌だ・・・と思う。
同じ人形ではないか。それなりにもてなしてもらえるのであればメルちゃんのパパ役としてピクニックセットのマットに座らせても良い。
各関節部分に接続ヒンジが多分に取られているOYA-JIのフィギアは正座だってできる機能性を有しているのである。
なのに・・・!
無限の遊び方とイマジネーションを与えてくれるフィギアがあまりにも不憫である。
かくなる上は、青く光る剣でメルちゃんを一刀両断にし、倒れた屍に全弾を撃ちつくすまで
浴びせかけるしかないのではないか。
「一日一回、必ず剣を光らせて遊んでやる」と唯一人、暖かい眼差しを向けるOYA-JIである。
デパートの床を七転八倒し、周囲の耳目を一身に集めるほど懇願しても、
トミカのミニカー一台買い与えてもらえなかった幼少期のトラウマを今も尚、心の底に飼っている。
先週の休み、住吉のトイザラスで娘のメルちゃんの冬服、1,000円也を買った。
本人が欲しがっているのかどうかさえ分からない人形の服を、いとも簡単に買い与える嫁に
腹をたてていたが、クリスマス商戦を控え、賑わいと彩りを見せるトイザラスの雰囲気に
眠っていたOYA-JIの物欲が首を持ち上げた。
「僕もなんか欲しい・・・」
おままごとセットや赤ちゃんの形状を模した人形などには一切興味は動かない。
早々と母娘と別行動をとり、主に「ラジコン」「プラモデル」の両コーナーを物色していた。
幼少の頃より格段にリーズナブルな価格に落ち着いているそれらのパッケージが
まるで持ち主を探すようにOYA-JIに訴えかけてくる。
・メルちゃんの服が1,000円。今日はそれ以上を買うつもりは嫁にはないようである。
・最初クリスマスツリーも欲しそうにしていたが、それは阻止した。
・トイザラスで駐車券を獲得する為には、あと2,000円ほどの購買が必要。
「よし、2,000円くらいのモノが欲しい。」と嫁に意見をぶつけてみよう。
おもちゃを買うには不純と言わざるをえない計算を頭に描いた。
「3,000円以上買いものしないと駐車券がもらえない!」と暴論を吐きながら
手にした「LEGO BIONICLEシリーズ」のフィギア。
やっと組み立てた。
うーん。いい感じである。
パソコンの横で一際、異様な存在感を放っている。
どうみても「いいモン」には見えない面構えもアダルトホビーならでは趣きがある。
しかし、完成の喜びを嫁に伝えても受け入れられない。
「なんか気持ち悪い~。」
と一蹴である。
娘のメルちゃんには「寒くなったから」と冬服を着せるくせに、OYA-JIのフィギアには「顔が気持ち悪い」である。
同じ人形に対して向けられる露骨な差別はOYA-JIの理解の範疇をとうに超えている。
「ココのスイッチを押すと剣が青く光る。しかも装填された弾が発射されるねんで!」
優れた機能性をいくら力説しても一向に芳しい反応は得られない。
だから女は嫌だ・・・と思う。
同じ人形ではないか。それなりにもてなしてもらえるのであればメルちゃんのパパ役としてピクニックセットのマットに座らせても良い。
各関節部分に接続ヒンジが多分に取られているOYA-JIのフィギアは正座だってできる機能性を有しているのである。
なのに・・・!
無限の遊び方とイマジネーションを与えてくれるフィギアがあまりにも不憫である。
かくなる上は、青く光る剣でメルちゃんを一刀両断にし、倒れた屍に全弾を撃ちつくすまで
浴びせかけるしかないのではないか。
「一日一回、必ず剣を光らせて遊んでやる」と唯一人、暖かい眼差しを向けるOYA-JIである。
Posted by at-ok at 01:17│Comments(3)
│OYA-JIのその他
この記事へのコメント
エヴァの新キャラみたいだね
Posted by りょうこ at 2006年11月12日 10:01
>りょうこ
そう?全体的に細い部分が似てるかもね。
そう?全体的に細い部分が似てるかもね。
Posted by OYA-JI at 2006年11月12日 14:04
私はそんなに悪い嫁ではない。
Posted by haru at 2006年11月13日 12:22